「FOMC後」の相場がようやく落ち着いてきました。

クリスマスに「危機シナリオ」で騒ぐ人もいないのか、

NYダウも戻り基調に入っています。

日経平均は「防衛ライン」と思われた18700円あたりを死守し、

ふたたび「19000円の攻防」に移りそうです。

メインプレーヤーの外資が動かねば相場は閑散とします。

残り少ない日数で「年内2万円」は難しそうですが、

「下げない玉」もあって「日経平均は底堅い」と思われてますし、

「閑散に売りなし」という相場格言どおりならば、

ここから大きく売り込まれることもないはずです。

特段の材料もなく、あまり騒ぐ人のいない今みたいな時に、

相場の「地力」のようなものが見えてきます。

さて、「掉尾の一振」でどこまで戻すでしょうか。

もっとも、「薄商い」の時を狙って好んで仕掛けてくる、

「変わり者」も毎年のように出現します。

「外資」といってもクリスチャンばかりではなく、

クリスマスも年末年始も関係ない人はいますから、

妙な形で相場が攪乱されても動揺しないようにしたいもの。

繰り返しますが、日本政府にはまだ「玉」も「弾」もあり、

「危機シナリオ」さえ沈静化しているならば、

少なくとも緩和効果分の上昇力は維持するものと思われます。

休みの間も海外の友人達から来年の衆参ダブルの見通しについて、

かなり突っ込んだ質問が続けて来ましたが、

外国人のプロ達のほうが日本の政界展望を素直に織り込み、

自らの戦略に反映させている印象をいつもながら受けました。

確かに、

「アベはやるのか」

「アベはまた勝つか」

「勝ったら次に何をやるのか」

といった彼らの非常にシンプルな質問を押さえておけば、

「危機シナリオ」の破裂がない場合の日本市場の展望は、

よほどの素人であっても見えてくるはずです。

このあたりを整理して、年末年始のメルマガ(第88号、89号)で書きます。

ともあれ、今夜はクリスマス・イブ。

もともとクリスマスというのは、古代の人々のお祭りを、

後から誕生したキリスト教が拝借したと言われています。

古代の人々は、冬至を境に日が一日ごとに長くなることを祝い、

今年の収穫に感謝し、来年の豊穣を祈ったと聞いています。

イブくらいは相場のことを忘れたいという方もおられましょうが、

投資家にとっての「収穫」や「豊穣」は「相場の値動き」というより、

たぶんに「投資家としてどう生きるか」というスタンスに依拠します。

この「聖なる夜」に今年の自分の生き方を振り返り、

新年に向けての目標や志について考え始めるのも悪くない話です。

(お正月に考え始めると、最初の3日くらい「無目標」になります・笑)

読者の皆様におかれましては、どうぞ充実した一日をお過ごし下さい。

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