お盆が明けました。

先週、最高値更新の6円手前で失速した日経平均は、

しかしながらずっと先高感が継続したまま。

週末には20600円台まで戻していますが、

今、こうして最高値近辺にいるのは世界中で日本市場だけです。

よろめく中国、アタマ打ちとなる米国を尻目に、

「日本株独歩高」シナリオがいつまで継続するのでしょうか。

安倍総理が「終戦談話」で意外に自説を抑えたのは、

最近の支持率急低下への危機感のあらわれでしょうが、

8月後半は参議院で安保法制をめぐる議論が本格化します。

今や、メディア全体が手のひらを返したように、

「戦争をするな・させるな」の大合唱となっていますが、

9月10日頃には法案の参院通過か衆院再可決かで、

もう一度、大きな騒動が予想されます。

ただ、お盆の間に私が聞いたのは、

意外にあっさり「安保騒動」を乗り切れる可能性が、

なくもない状況になりつつあるとのこと。

この話はまた次号メルマガ(第70号:8月23日発行)に書きますが、

これがうまくいけば、9月の国会閉幕以降、自民党総裁選を経て、

安倍政権は来年にかけての「備え」に注力できます。

まさに今、「次の玉」をどうするか検討中なのですが、

このまま、この最高値局面が「アベノミクス相場のピーク」となるか、

それとも、来年にかけて、もう一波動が始まるかが、

9月(10月?)に誕生する改造内閣によって決まるわけです。

8月の永田町というのは、新予算や新たに通す法律のことなど、

来年のことに頭が切り替わりつつある時期です。

「来年のことを言うと鬼が笑う」と言いますが、

右を向いても左を見ても、鬼ばっかり住んでいるのが永田町です。

古くからの読者の方はご存じのように、

私は、昨年の秋から年末までに出てきた内容を総合して、

今年の初めには、年央までに日経平均2万円到達の可能性を指摘しました。

今後については、安倍政権とアベノミクスの先行きがどうなるか次第であり、

「政権がいつまでもつか」「どんな玉を出すか」で決まりますので、

あちこちで笑う鬼たちの声に耳を澄ませ、

今後のシナリオを考えてみたいと思います。

この話はまた、メルマガで。

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