【4月23日】 オバマ来日 (朝の情勢分析)
おはようございます。
オバマ大統領が来日しますが、
どうにも相場に「追い風」が吹きません。
昨日の日経平均の上値は極めて重く、
高値は14604.30円どまり。
終値は14388.77円までの続落です。
TPP交渉の途中経過が漏れてくるたびに、
市場は「がっかり売り」を繰り返していますが、
よほどのサプライズでもない限り、
オバマ来日もTPPも、
直近の相場を大幅に押し上げる材料にはならず、
市場の関心は、
やはり追加緩和のあるなしに移るのではないでしょうか。
私は、4月30日(次の日銀決定会合)までに、
14800円付近まではいくだろうと思っているのですが、
その150円手前(14649.50円)で押し返された格好です。
このまま「期待」がしぼんでしまわないよう祈るばかり。
もっとも、今回のオバマ来日は、
長期的な展望でみると相場に大きな影響があります。
まず、昨年末の靖国参拝以来、
ギクシャクしていた印象の日米同盟が再強化されたことで、
短期的に東アジアの地政学的リスクを後退させます。
そして、
中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどをにらみ、
日米同盟という世界最大最強の二国間同盟が再定義される意義は、
非常に大きなものがあります。
実は今年2月から日米間で軍事協力のあり方をめぐる、
本格的かつ大がかりな協議が始まっているのですが、
両首脳間の政治的コミットメントがなされれば、
もう少し後で大きな発表があり、
東アジア諸国を驚かせることになるでしょう。
今、「集団的自衛権行使」の在り方をめぐって、
いろいろな議論がなされていますが、
米国が安倍政権に求めている内容は、
「公海上の米艦防護」みたいな生易しいものではありません。
(この話は、また後で)
相場に関していえば、
「差し迫った」軍事的脅威を除くため、
うまく日米の新しい協調体制が成立する際に、
ふたたび「円安=株高」の「アベトレード」への信認がなされれば、
今年、年央からの相場展開に大きなプラス材料になります。
オバマ訪日の間に出てくるいろいろな兆候に目を見張らせ、
この先の方向性を読み間違えないよう、
注意してまいりましょう。
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