「補選の衝撃」と「衆院選の中盤情勢」と相場の展望。
先週の日経平均は一時、急落。
米国で長期金利の上昇して、
原油価格も上昇が続くなど、
「市場の変調」が材料視され、
やや「上ブレ」していたぶんが、
「調整」されるような格好となり、
大きめの値幅で下落しています。
もっとも週末には下げ止まり、
少し反発にも転じています。
例の恒大集団の破綻問題で、
中国当局が軟着陸を目指して、
いくつか打開策が出てくるなど、
全般的な環境好転の兆しもあり、
「10月危機」の脅威が後退して、
日本市場にも安心を与えました。
もっとも。
「円安」や原油高が直撃して、
日本経済の先行きがどうなるか、
少し不安であるのは確かであり、
これによって感じる「生活苦」が、
衆院総選挙の結果をどう左右するか、
よく見守りたいところではあります。
前号メルマガ（第392号：10月24日）で、
与党が感じている「逆風」について、
少し詳しく述べているところですが、
昨日、行われた参院の補選では、
自公側は静岡を落としています。
完全な「野党共闘」とはならず、
野党の票が割れた選挙でしたが、
それでも自公側が敗れたのは、
大きな衝撃であるのは確かです。
「総選挙のアノマリー」によって、
上昇圧力は確かに働きましたが、
政権側が勝つか負けるかで、
株価シナリオは変わりますので、
よくよく注意したいところです。
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