「バイデノミクス」の「本当の全容」と株価展望。
昨日の日経平均も続落。
ジョージア州上院選への警戒等で、
前夜に米国株が急落したのを受け、
日本市場も続落したわけですが、
根強い先高感の後押しもあり、
積極的に売られたわけではなく、
様子見気味の下落といえます。
一応、日本では緊急事態宣言が、
1月7日に発出される方向ですが、
緊急事態宣言が発令されたとして、
必ずしも株安とは限らないことは、
前号メルマガ（第350号：1月5日）で、
そのメカニズムを指摘した通りです。
確かに景気と消費へのダメージは、
かなり甚大なものがありましょうが、
現時点で実体経済と金融市場は、
全く別の論理で動いていますので、
宣言が出るかどうかというよりも、
宣言の「後」に何が出るかの方に、
市場参加者は注目しつつあります。
さらには菅政権の出す宣言の中身が、
随分と腰が引けているのは確かであり、
相変わらず「経済重視」であることも、
市場参加者にも認識されています。
それゆえ日本国内の材料によって、
当面の相場が大きく動く可能性は、
それほど高くはない状況ですが、
海外要因には依然、注意が必要です。
特に米国の選挙結果がどうなるかで、
波乱が発生し得る恐れはありますし、
その後の「バイデン政権」次第では、
「潮目の転換」にもなり得ることを、
これまた前号メルマガのなかで、
その理由とともに分析したところです。
「バイデノミクス」の「本当の全容」は、
事実上、まだ不明という他はなく、
おそらくは議会の上下両院の構成と、
与党・民主党の党内バランスによって、
株高と株安のどちらかの要素が出るか、
最終的に決まる可能性があります。
無論、悪い方に行くという可能性が、
それほど高いわけでもないとはいえ、
万一の時のことを考えての備えを、
怠らないという投資家は多いようです。
数日程度かかる可能性があるそうですが、
いずれにせよ結果が判明してくれば、
相場にそれなりの方向性が出ることは、
可能性を考えておきたいところであり、
そのつもりで情勢を注視したい局面です。
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