日米の「経済対策」への期待と両政権の抱える不安。
昨日の日経平均も続落。
もっとも下落幅は大きくはなく、
先高感もまだ残っています。
緊急事態宣言が発令されても、
菅政権は「経済重視」であり、
景気と株価に配慮することが、
随所に示されていることは、
株式市場の安心材料といえますし、
追加的な経済対策の発動について、
高い期待が存在するのは確かです。
ただ、宣言の発令にともなう、
新たな対策メニューの策定などに、
機敏な動きがみられないのは、
少し不安になるところであり、
政権と与党の中枢の一部に、
機能不全が指摘されています。
今月中旬に通常国会が開会して後の、
大きな心配事となる恐れもあるため、
次号メルマガ（第351号：1月10日）で、
詳しく分析する予定でおります。
また、米国のジョージア州上院選は、
1議席を民主党が確保した上に、
もう1議席も民主党がリードしており、
大統領、上院、下院のすべてを、
民主党が制する「トリプルブルー」が、
現実のものとなる可能性があります。
株式市場にとって幸いなことに、
現時点でまだ「左派」は沈黙しており、
「株安」の要素はまだ出てない一方で、
「バイデノミクス」の「株高」要素、
巨額の経済対策の方が材料視され、
昨夜の米国株は上昇に転じています。
ただし、実際に民主党が上院をとり、
税制や各種の規制の在り方について、
どういう発信をしていくかによっては、
バブルの「潮目」が変わりかねないことは、
米国市場で警戒されているようであり、
個別の銘柄にはもう影響が出ています。
「バイデノミクス」が何を意味するか、
現時点でまだその全容は不明ですが、
政権発足後に何を打ち出すかについて、
特に「左派」の言動が気になることは、
前号メルマガでの指摘した通りです。
この点についても情勢を注視した上で、
次号メルマガで分析する予定です。
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