昨日の日経平均は反落。

急ピッチの上昇の後でもあり、

方向感のない値動きの後、

結局、反落して引けています。

底堅くはみえていたものの、

売買代金も膨らんでおらず、

熱気などは感じられないままです。

急騰の後には反落はつきものですが、

直近の急上昇の背景に何があったかは、

今一度、思い起こす必要があります。

日本を含む主要各国において、

経済活動が再開することへの期待で、

先物が主導して上げてきていますが、

経済活動が再開するからといって、

経済規模が元に戻っていくのは、

まだだいぶ先になりそうなことは、

前号メルマガ(第316号:3月10日)で、

具体的な理由とともに述べています。

どの国においても「第2波」が懸念され、

規制を緩めればたちまちのうちに、

再拡大の兆しが出て来ていたりして、

市場にも冷や水となっています。

こうした状況が長期化するなかで、

主要企業の決算や業績見通しをみて、

株高が正当化できるかどうかは、

冷静に考えておきたいところですし、

世界的な業績悪化が長期化することで、

次に何が起きるのかということにも、

想像力を働かせる必要もあります。

根拠のない上昇や下落はしばしばあり、

市場が翻弄されることも多いですが、

市場は究極的に大きな経済トレンドを、

反映した動きへと収斂していくものです。

前号メルマガで申し上げているように、

何が「確実」で何が「不確実」なのかだけは、

常に冷静に把握し続けていきたいことです。

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