(午前1時の更新です)

昨年末、私のメルマガでは、

安倍総理が「来年5月に何かやれ」との「秘密指令」を出し、

改憲がかかった参院選(衆参ダブル?)を前にして、

株高と支持率高を演出するつもりだとお伝えしました。

その、「5月に何かやれ」は外交と経済の双方に及びます。

そして、外交の「玉」には北方領土交渉が含まれるであろうと、

私は当時のメルマガにリアルタイムで書いていますが、

こちらのほうはきっちり5月の出現し、進みつつあります。

こうしたこともあって政権支持率は高いまま推移しています。

こちらは「政権の目論見」の通りと言えます。

一方、経済の「玉」のほうは、

総理自身と経済ブレーン達の口から、

いくつもの野心的なアイデアが断続的に飛び出しました。

特に、この4月はそれらを受けた「期待」の風が強烈に吹き、

日経平均を17600円前後まで押し上げました。

重要な「政策転換」を意味するそれらの「玉」は、

今年7月の参院選(衆参ダブル?)を経て、

2018年の「憲法改正」に至る「安倍カレンダー」を、

株価の面からも支える命綱ともいえる「玉」の数々です。

私が「5月のクライマックス」での、

株高の可能性に言及した理由はこれらの「玉」にあります。

ところが。

こちらのほうは現時点で「政権の目論見」からやや外れています。

せっかく、いろいろなアイデアが準備されたのに、

実際に5月が来てみると、なんだかチグハグなことになってます。

せっかく4月後半にようやく訪れた株高局面だったのに、

4月末の「逆サプライズ」で出鼻を挫かれました。

そして、連休明けに出るかと思われた「玉」の数々は、

調整に手間取っているうちに「骨抜き」が進み、

総理が狙ったパンチのある中身が薄まりつつあります。

この点、霞が関の抵抗はやはりバカにできません。

極め付けは「消費増税の延期」の件です。

GDP速報値を含め「妙にいい」指標が続いたため、

財務省を中心に猛烈な「巻き返し」が発生しており、

「消費増税の延期」判断を「延期」する可能性が急浮上してます。

「期待」してきた投資家は「肩透かし」を喰らいつつあります。

まだ、どんな「玉」が出るか最終決定されていませんが、

総理が決めるに決められないでいる状態が続いているおかげで、

日経平均は「分水嶺」に差し掛かったまま立ち止まっています。

前号メルマガ(第109号:5月22日発行)に詳しく書いた通り、

来週から6月にかけて重大な日程が目白押しです。

まずは、今週のサミット、

そして、今月末の安倍総理の決断が焦点になりますが、

それ以上に私が気がかりだと思うのは、

6月に波状的にやってくる相場の荒れ要因です。

逆に言えば、6月以降が要注意だからこそ、

「5月に何かやれ」の指示が出ていたはずですが、

その5月の「玉」出しが不十分な内容に終始するのでは、

先行きが心配になってしまいます。

というわけで、相場を見つめる私の心持ちも、

先週を境にガラリと変わっています。

前号メルマガに書いた懸案が表面化しなければいいがと、

「安倍カレンダー」の今後が気になっています。

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