(現在午前3時。所用により、この時間の更新です)

官邸側のダメージ・コントロール。

もともと、甘利大臣の辞任は「時間の問題」とされていましたが、

2月4日のTPP署名式までやるかどうかが焦点とされていました。

ただ、衆院の予算委員会はすでに空転を始めており、

前号メルマガ(第92号:1月24日)に書いたように、

野党は大臣の渡航許可(議運の承認問題)を出さない見通しとなり、

来週の国会日程は大荒れとなることが確定的となりました。

このタイミングでの辞任です。

後任の石原大臣は、経済演説をやり直す必要があるでしょうし、

「議員」としての甘利氏の責任を問う政倫審は開かれるでしょうが、

予算委員会やTPPの審議から甘利問題を切り離すことに成功すれば、

国会日程への影響を最小限にとどめることが可能です。

政府・与党としてはベストなタイミングでしょう。

「できるだけ長く甘利大臣に続けて欲しい」と言っていた野党幹部は、

ちょっと目算が狂った形となりそうです。

TPPについての審議も石原新大臣が「よくわかりません」で通せば、

「のれんに腕押し」状態になる「メリット」もありますから、

野党側は戦略を組み直す必要が出てきます。

もちろん、「現時点での最悪の事態」は逃れましたものの、

さすがに中心的閣僚の喪失のダメージは大きく、

あと、2つか3つの「失点」で内閣は退陣の危機となりかねません。

政権はまだ「発足以来最大の危機」にあるのは間違いなく、

残り会期の国会運営はそんなに楽ではありません。

何より、石原新大臣が経済政策の司令塔になることを、

マーケットが本当に歓迎するかどうかよくわかりません。

それで、衆参ダブルはあるのかどうか?

あるとして、その後の展望はどうなるのか?

この週末の与野党の動向をふまえた上で、

「甘利大臣辞任」を受けての今後の見通しについて、

次号メルマガ(第93号:1月31日発行)で分析したいと思います。

さて。

日銀決定会合。

黒田総裁はバズーカの第3弾を発射するでしょうか。

世界的にやや安心感が広がるなか、

海外投資家たちも市場への売りの手を控えて、

日本の「政局」と「政策」を注視しています。

「時鳥トレード」も「次のチャンス」がいつあるか、

ここはしっかり見極めたいところです。

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