「解散風」と政府・日銀の選択。
昨日の日経平均は反落。
長い長い連騰のあとに、
ようやく利益確定の売りが、
買いの勢いを上回りました。
上昇トレンドが続くにせよ、
利確の売りによる調整を、
適度に挟む必要もあるため、
一定程度の下げがあるのは、
むしろ自然なことであります。
もっとも、こうした下げが、
相場環境の変化によって、
もたらされるものであれば、
要注意になり得ますので、
油断は禁物といえます。
米国の債務上限問題は、
双方が努力を続けるものの、
特段の進展はない模様です。
刻限が近づきつつあるのに、
成果がみられないことに、
米国市場はナーバスになり、
これが日本市場に対しても、
負の影響を及ぼさないか、
やはり注意すべきであります。
また、直近の上昇局面自体が、
日本政府・日銀にとっても、
政策転換の理由を与えかねず、
株高を逆転させかねないことは、
前号メルマガ(第474号:5月21日)で、
詳しく点検しているところです。
G7サミットの「成功」により、
またぞろ「解散風」が強まり、
政局と政策の方向性について、
市場も敏感になってきますが、
これほど急激な株高を受けて、
政府・日銀が何を考えるかは、
常に「頭の体操」が必要です。
何が相場環境を形成しており、
何が株式市場を動かすのか、
常に注意を払う必要があり、
やはり気を抜けない局面です。
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