日銀の持つ「選択肢」とは?
昨日の日経平均は小さく反落。
米欧会談でひとまず安堵したことで、
寄り付き後、しばらくは高かったものの、
日銀の方針転換をめぐる思惑などから、
日経平均が売られる展開となりました。
ただ、日銀の意向がはっきりしないためもあり、
後場は基本的に様子見ムードが継続して、
上がりも下がりもしないまま引けています。
長い間、眠ったように沈黙していた日銀が、
わずかに動く素振りを見せるだけで、
市場には巨大なインパクトがあります。
昨日はまた長期金利が上昇して、
1年ぶりに0.1%に到達しましたが、
金利が動けば経済・財政への影響は、
極めて大きいものがあるのは当然です。
日銀の一挙手一投足に市場が関心を寄せ、
観測報道にいちいち振り回される局面が、
今後、益々、増えてきそうです。
日銀がいずれ方針を転換せざるを得ないのは、
誰がどう考えてもその通りなのですが、
その判断は極めて高度な政治性も帯びており、
政治的、社会的なインパクトを考慮すると、
やれることの選択肢は限られてもいます。
以前のブログでもお伝えしていた通り、
次号メルマガ(第223号:7月29日)のなかで、
日銀の持つ選択肢とそれぞれの可能性、
そしてそれがもたらす影響に触れます。
「貿易戦争」などの海外要因がどう転ぶかは、
依然として最重要のファクターですが、
金融・財政政策の方向性という国内要因もまた、
市場を激しく揺さぶる最重要項目ですので、
出し抜かれないように注意が必要かと思われます。
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