通常国会の開会と日銀をめぐる議論。
先週の日経平均は反転して上昇。
日銀が政策を「修正」するのか、
内外から注目されていましたが、
結局、黒田総裁が率いる執行部は、
「異次元緩和」の幕引きについて、
自ら判断することを回避して、
後継者へ「先送り」されました。
「利上げ」に踏み切るのかと、
身構えていた投機筋らは、
いったんポジションを解除し、
大きく買い戻された結果、
市場は「底をめぐる攻防」から、
「例の株価位置」の付近へと、
急速に戻しているところです。
もっとも、「先送り」ですので、
遠からず新しい日銀執行部が、
再び決断を迫られることになり、
「異次元緩和」をどう終えるのか、
市場に憶測が広がりそうであるのは、
前号メルマガ（第457号：1月22日）で、
詳しく述べているところです。
現状の「異次元緩和」によって、
「副作用」が顕著となっており、
国民生活も影響を受けている今、
「現状維持」を容認することが、
いつまで可能かということを、
考えておく必要がありますが、
政策を「修正」していくにせよ、
大きな波乱や混乱を招くことなく、
「軟着陸」が可能になるのかが、
最大の焦点になりそうです。
「例の株価位置」に達しても、
そこから上値をとれるかは、
こうしたことにも左右されます。
いよいよ通常国会が始まりますが、
日銀の人事や政策などをめぐって、
かなりシビアな議論が展開され、
市場にも影響しそうですので、
そのつもりで気を引き締めて、
相場の動向に注意を払いたいです。
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