上昇を阻害する「重石」と「脅威」とは。
昨日の日経平均は小幅に続伸。
ただ、ポーランドへのミサイルが、
誰によって発射されたものかで、
世界中が一時、騒然となって、
市場も大いに揺さぶられました。
ミサイルがロシア製と判明し、
NATOとG7が緊急会合を開いて、
対応を協議するとの報を受け、
株式市場も不安心理に押されて、
一時的に大きく下げました。
しかし、米国のバイデン大統領も、
被害を受けたポーランド政府も、
ロシア軍が発射したということを、
否定する見解を示したこともあり、
緊張は一気にトーンダウンして、
株価もすぐに元に戻しており、
最終的には前日比でみて、
プラスの水準で引けています。
もっとも、こうした攪乱が、
不意に発生し得ること自体が、
市場全体の不安要因でもあり、
上昇の重石となって作用します。
2万8千円台を回復はしましたが、
株価位置を見る限りそれほどは、
積極的に買い上げられておらず、
むしろ不安の心理が目立ちます。
何より、そうした不安の心理を、
打ち破るほどの良い上昇要因が、
まだあらわれてこないことも、
今後の日経平均の懸念事項です。
「上値余地がある」ということと、
「上昇する」は同義ではありません。
「円安」が一時的に反転して、
ひと安心の日本経済でありますが、
より大きな脅威が迫りつつあり、
市場の波乱要因となる恐れも、
否定できなくなっておりますので、
次号メルマガ(第44⑧号:11月20日)で、
こうした諸々の要素を整理した上で、
今後の展望を分析する予定です。
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