焦点はやはり「物価上昇」。
昨日の日経平均は大幅に続伸。
先週末の米国株高の流れを受け、
買い戻しに勢いがついたことで、
値幅の大きな上昇を遂げています。
景気に対する当局の態度について、
ある程度の安心が広がったことが、
先週からの反発をもたらしており、
株価位置という観点から考えても、
例の位置まで買い戻されることは、
充分にあり得ると思われたのは、
前号メルマガ(第427号:6月26日)で、
具体的に指摘している通りです。
ただ、焦点はやはり物価の上昇です。
上昇がピークアウトしていって、
景気への悪影響が和らぐのなら、
今年後半にかけての不安の種は、
幾分、減じていくはずですが、
客観情勢はやはり予断を許さず、
本格的な物価の上昇局面では、
景気の後退を回避しつつも、
物価の抑制をはかるなどは、
かなり困難になるのは自明です。
各国ともに頭を悩めていますが、
日本については単に景気だけでなく、
金利の急騰が財政や通貨の信認に、
大きな影響を与え得るために、
「日本売り」の兆しがあるため、
日銀は防衛に躍起になっています。
しかし、日銀による金利操作が、
さらなる物価上昇を招くという、
嫌な構図に陥りそうであるなか、
どうやって危機を超えていくか、
かなりクリティカルな局面が、
遠からず来る恐れがあることも、
前号メルマガで指摘しています。
こうしたことを踏まえた上で、
日経平均の株価位置について、
どのあたりが適切なのかを、
よくよく見極めていきつつ、
戦略を立てていきたいところです。
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