「悪い円安」は何をもたらすのか。
昨日の日経平均は3日ぶりの反発。
前場にはマイナスに沈んで、
不安心理が先行しましたが、
自律回復的な買いも入って、
2万7千円の手前に戻しました。
売買代金は全く膨んでおらず、
「様子見」気味の薄商いであり、
昨日の上昇をもとにして、
情勢の好転は判断できません。
一応、救いといえるのは、
「円安」が進行したことが、
直接的な日本株売りの材料と、
まだ見做されていないことです。
為替の動きは非常に激しく、
海外勢も日米の金利差拡大を、
大いに材料視しているために、
遠からず1ドル130円の大台に、
到達しそうな勢いでありますが、
国民生活の全般の打撃よりも、
輸入企業の業績向上の方が、
株式市場では評価されており、
「円安」が進行すること自体は、
まだ日経平均を下げていません。
もっとも、政府・日銀ともに、
「円安」に危機感を抱いているのを、
前号メルマガ(第417号:4月17日)で、
触れているところであるように、
「円安」が「悪い円安」となって、
国民生活を全般的に苦しめて、
景気を減速させていく恐れは、
大いにあるのは確かであります。
ウクライナにおける戦争と、
これに伴う「制裁」が長期化し、
さらに物価高が続いていくなか、
「悪い円安」が何をもたらすのか、
考えておくべきでありますので、
次号メルマガ(第418号:4月24日)で、
少し掘り下げて分析する予定です。
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