「10月危機」への不安が燻る。
中国で発生した異変の影響により、
先週は連休明けから大幅下落し、
日経平均は一時3万円を割りました。
しかし、恒大集団による利払いや、
中国政府の危機管理姿勢を受けて、
過度の不安感はいったん後退し、
週末には大きく買い戻されて、
「大台」を回復して引けています。
米国のFOMCを通過した安心感や、
日本の総裁選や「第5波」の後退も、
日経平均の支援材料となっており、
上昇への期待がまだ残る理由は、
前号メルマガ(第388号:9月26日)で、
詳しく指摘している通りです。
もっとも。
中国の異変は終わっておらず、
当局の危機管理が成功するかは、
まだまだ火種として燻ることも、
前号メルマガで指摘しています。
一民間企業の破綻問題ならば、
当局にも制御は可能でしょうが、
それを超えた連鎖が広がった時、
どの程度の被害が波及するのか、
現時点では判断できないために、
安心し切るのはまだ早いです。
また財政政策をめぐっての、
米国の議会における攻防も、
いよいよ佳境に差し掛かり、
場合によっては政府機能停止や、
デフォルトも視野に入れつつ、
激しい駆け引きを演じる様も、
前号メルマガで指摘しています。
日本の総裁選も推移の如何で、
その後の政治シナリオが変わり、
青天井の上昇ムードは続かずに、
失速する懸念もあるとみられます。
これら「10月危機」の懸念が、
燻る続けていることを念頭に、
売買戦略を考える必要がありますが、
いずれにせよ政治が主導する形で、
目先の相場は動いていきそうですので、
相場環境の変化には目を光らせて、
適宜適切に対処する備えは必要です。
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