リバウンドとその後の相場の焦点。
昨日の日経平均は大反発。
前日に米国株が下げ止まり、
大きくリバウンドしたのを受け、
日経平均も慌てて買い戻され、
大きな値幅でリバウンドしました。
米国の引き締め政策への早期転換を、
否定する議論も出ていることや、
米国議会でパウエルFRB議長が、
早期の利上げを重ねて否定して、
市場の安定をはかったこと等が、
米国市場に落ち着きをもたらし、
日経平均もリバウンドさせました。
徹頭徹尾、「政策主導」ですので、
当局の意志がどこにあるかを受け、
株価の方は敏感に反応し易いです。
しかし、議論は尽きません。
前号メルマガ(第374号:6月20日)で、
米国の政策転換についての懸念が、
なぜ生じているのかを書きましたが、
パウエル議長の証言等の内容が、
今後もそうした懸念を打ち消して、
株式市場を安定させ続けるのかが、
当面の焦点になると思われます。
FOMC声明と議会証言を比べると、
ちょっと矛盾があるようですが、
これを受けてどんな議論が台頭し、
市場参加者が何を信じるかで、
足下の株価は左右されそうです。
もっとも、金融政策だけでなく、
財政政策や国際情勢なども、
株価の展望に大きく影響します。
情勢は時々刻々と動いており、
いずれ株価に影響してきますので、
次号メルマガ(第375号:6月27日)で、
内外の政治・安全保障情勢の推移や、
金融・財政政策をめぐる議論を踏まえ、
この夏以降のシナリオを整理して、
詳しく分析してみる予定でおります。
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