海外からの大波と菅政権の「玉」の行方。
連休中の海外市場は大荒れ。
EUとの協議が大迷走中の英国で、
新型コロナの「第2波」が警戒され、
大いに売られる展開となりました。
米国では追加の経済対策について、
悲観的な見方が広がることもあり、
NYダウは一時900ドルも下げています。
新型コロナの秋以降の再拡大は、
もともとわかっていた話ですが、
株価全体が異様な「高値圏」にあり、
前号メルマガ（第335号：9月20日）等で、
指摘していた米英欧の不安要因が、
そろりと台頭しつつあるために、
感染拡大などの材料をきっかけに、
相当に売り込まれてしまいました。
日本の菅政権も諸情勢を警戒して、
いったん勝負を控えていますが、
日本政府が「大玉」を温存するなか、
海外情勢が荒れ模様になってくれば、
日経平均もやはり下げてきそうです。
もっとも昨夜は米国の経済指標に、
いくつか好転していたものもあり、
また米国のFRB議長も財務長官も、
追加経済対策の必要性を訴えたりで、
株式市場の不安が緩和されたため、
連休明け早々から下げが急加速して、
日経平均が崩落していくような展開は、
おそらく避けられると思われますが、
政権発足後もしばらくキープしてきた、
2万3千円ラインを防衛できるかどうか、
ちょっと厳しい攻防戦となりそうです。
国内における新型コロナの感染状況など、
相場全体の懸念ポイントはいくつもあり、
能天気で順風満帆な秋になるであろうとは、
予想されていなかったのは事実です。
政策期待でいったん戻したところで、
十分な「玉」が出てこない一方で、
海外情勢がさらに荒れてくるなら、
要注意な展開になりかねませんので、
菅政権がどう対応するかも含めて、
よく注視しておきたいところです。
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