新型コロナが中国以外でも拡散。

日本もかなり深刻な状況ですが、

韓国やイタリヤでも急拡大してしまい、

社会全体にパニックが広がっています。

疫病それ自体も重大な脅威ですが、

今後、人やモノの移動制限によって、

どれだけの「経済災害」が起きるか、

現時点で判断材料が乏しいものの、

世界の市場を身構えさせています。

昨夜のNYダウはこの流れを受けて、

一日で1031ドルも大暴落しました。

先週は終息時期も議論されるなど、

若干の「期待」も芽生えていましたが、

いくつもの先進国が「水際対策」に失敗し、

国内での急拡大を招いてしまったことが、

市場のマインドを冷やしたといえます。

新たな治療法や治療薬といった、

一定の「期待」はあるにせよ、

新型コロナの収束が見通せるまで、

経済や政治に与える悪影響によって、

「ブラックスワン」となる恐れが、

強く燻り続けていることを、

2月に書いた一連のメルマガの中で、

ずっと指摘し続けたところであり、

それゆえに「売り目線」を継続して、

警戒をし続けてきたわけですが、

残念ながら望んでいない方のシナリオが、

こうして顕在化しつつあるといえます。

前号メルマガ(第305号:2月23日)で、

直近の市場コンセンサスについて、

具体的に「水準」の目安を示しましたが、

今、発生している下げ局面というのは、

「本来あるべき位置」を目指して、

急速に修正される動きともいえます。

問題はまだまだ悪い材料が、

これから出て来る恐れがあり、

「経済災害」の深刻さだけでなく、

中国や日本の「政治リスク」が、

強く燻り続けていることです。

中国内部で何が起きているのかは、

報道にあらわれては来ませんが、

日本の政治状況については、

世論調査などの指標も存在しており、

先行きの厳しさを物語るような、

厳しい数値が出始めています。

前号メルマガでかなり詳しく、

現状の深刻さを分析しましたが、

「アベノミクスの終焉」だけでなく、

日本の統治機構そのものに対する、

不信や軽蔑が固定化していくならば、

長期的にまずいトレンドになりかねず、

そうした意味での正念場ともいえます。

今日の日経平均はかなり衝撃的な、

大幅下落となる可能性が高いですが、

その後、どこでリバウンドしていくかは、

実体経済や政治状況の今後の動きに、

かかっているのは間違いありませんので、

内外に起きる様々なことがらを、

明鏡止水で見続ける必要があります。

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