「様子見」の後に控えているもの。
昨日の日経平均は続伸。
「米中協議」の進展への「期待」や、
先週末の米国の雇用統計の好結果など、
上げ材料に素直にするような形で、
寄り付きで高値をトライしました。
しかし、その後は続かず。
売買代金はあまり膨らむことなく、
なんとなく「様子見」の空気の中で、
後場にはだいぶ値を消しており、
結局は小幅続伸で引けています。
「米中協議」への期待は持続してるとはいえ、
前号メルマガ(第294号:12月8日)の通り、
英国の選挙情勢がどう動いていくのか、
米国の対中追加関税が発動されるのかなど、
巨大な攪乱要因への警戒も根強い上に、
今週はメジャーSQも控えています。
いくら期待が継続しているといっても、
期待通りに動くかどうか未知数ですし、
ひとたび「高値圏の悪材料」が出たら、
その結果は火を見るより明らかですので、
「様子見」の投資家が増えるというのも、
よく理解できるところではあります。
焦点の対中追加関税の発動について、
米国側の閣僚が楽観的なコメントをし、
延期か撤回かを示唆してはいますが、
昨夜の米国株はこれには反応せずに、
やはり「様子見」ムードが広がるなか、
日経平均と同様に少し下げています。
前号メルマガ等で申し上げたように、
トランプ大統領は中国と同時に、
議会に対する駆け引きも展開しており、
追加関税をやるかやらないかで、
「次の大統領選」にどう影響するかを、
考え抜いて判断するものと思われますが、
それゆえに閣僚や高官の「観測」などは、
あまり材料視されなくなっています。
英国の総選挙もそうですが、
蓋を開けてみるまでわからないことが、
今週、いくつか控えているために、
なかなか売買の態度が定まりません。
そうした薄商いの状況の中で、
メジャーSQ週の火曜、水曜を迎えます。
大きな動きがあるにせよ、ないにせよ、
それが何によって動かされているのかを、
よくよく見極めていくということが、
何よりも大切な局面であるといえますので、
注意力を切らさないようにしたいものです。
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