流動する世界情勢。「風」と日経平均株価。
先週の日経平均はいったん下げ止まり。
「米中対決」も中東情勢も不穏な状況が続き、
欧州からも良い話は聞こえてこないため、
危機が「次の段階」へと移行する恐怖が、
当面の日経平均の「重石」といえますが、
トランプ大統領は中国との決裂回避を模索し、
イランとすぐ戦争するつもりもないようです。
前号メルマガ（第265号：5月19日）で指摘した、
いくつかの良い兆しもみられることも、
先週末にあらわれたひとつの変化といえます。
いずれにせよ、世界情勢は流動的であり、
6月にかけてギリギリの駆け引きが続き、
刻一刻と状況が変化していきますので、
良きにつけ悪しきにつけ特定の思い込みを慎み、
大きな流れを掴み取る努力は必要といえます。
国内政局も大きく動いています。
前号メルマガで詳しく申し上げた通り、
今週あたり「解散風」が強風の段階から、
暴風レベルに移行する可能性がありますが、
その時期や「大義」がどうなるかによって、
日経平均への影響は大いに異なります。
政局は客観情勢や具体的な指標によって、
政治的な思惑を超えて動き出すことは、
十分にあり得ることですので、
何がトリガーであり、何が起きることが、
相場に大きな影響があるとみられるのかを、
あらかじめ知っておくに越したことはありません。
今週も内外とも極めてスリリングであり、
思わぬ方向に動くこともあり得ますので、
ぼうっとしていられない状況が続きそうです。
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