新年、明けましておめでとうございます。

正月三が日も明け、多くの方が仕事始めです。

日本市場も大発会で、2019年が始動します。

昨年末はギリギリ2万円ラインを維持して、

ほっとして年を越したものでしたが、

年明けから米国市場が大荒れとなり、

為替は一時1ドル104円台まで急伸。

為替に変動が起きやすく、

「円高」の急進に注意が必要であることは、

昨年から何度もメルマガで警戒してきましたが、

実際にそれが凄まじい衝撃となって押し寄せ、

新元号の元年となる年の相場は始まりそうです。

年末年始の間も激しく諸情勢は動きました。

米国のトランプ大統領は少し反省したのか、

「米中対決」が少し緩和しそうだと示唆し、

相場の動揺が鎮まることも期待されましたが、

こうした大統領の発言うんぬん以前の話として、

実体経済のほうに実害があらわれつつあり、

やはり先行きは明るいとはいえません。

欧州は1月からいきなり試練に晒されます。

英国による「合意なき離脱」の懸念や、

主要国の政権の足元のふらつきが、

経済と金融システムに与える影響に、

戦々恐々としつつ年明けを迎えました。

中東と東アジアではまたしても、

「地政学リスク」が台頭しています。

特に東アジアについては、

追い詰められた中国の習政権が、

物騒な発言をして市場を凍り付かせたり、

韓国がどう考えても「敵」の陣営へと、

旗幟を鮮明にしつつあることなど、

これまでの安倍政権の外交努力に対して、

重大な挑戦となる動きをみせており、

これらは今年の経済政策の「玉」にも、

大きな影響が懸念されるところです。

こうして世界全体にほぼまんべんなく、

多事多難のなかで年が明けたわけですが、

日本は今年、「改元」を迎えて、

新しい時代がスタートします。

新天皇の御即位を国民のみんなで、

お祝いさせていただく年ですので、

明るい話題で埋め尽くしたいところです。

しかしながら、過去の歴史を振り返ると、

「改元」の年はどうもいろいろと、

のっぴきならない経済情勢となるという、

妙なアノマリーのようなものがあることが、

年明けから気持ちを重くさせるものです。

「改元」の年の景気・経済に何があり、

それはいつ頃、何をきっかけにピークを迎え、

どういう経路を経て景気は復活していくか、

次号メルマガ(第246号:1月6日)のなかで、

いくつかのシナリオを考察していく予定です。

過去の事例を踏まえる限り、

また、すでに燻る不安要因を考える限り、

だいぶ覚悟が必要な日々の始まりかもしれません。

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