金曜日の雇用統計は強すぎず弱すぎず「絶妙」な内容でした。

発表直後に為替はいったん円高にふれ、

日経平均先物(ナイトセッション)も15050円あたりまで下がりましたが、

その後、NYダウ先物がじわじわと上昇を始め、それにつれて為替も円安に。

これをみてNYが史上最高値をつけるのは間違いないと確信し、

手元にあった15160円の売り玉を15100円で利食いし、

次のエントリーポイントを探ることにしました。

先週、「短期的な天井をつける可能性が高い」と申し上げたのは、

欧州のECB理事会か米国の雇用統計かどちらかが、

この超スピード上昇を止めるきっかけになると考えてのことですが、

実際はECB理事会、雇用統計ともに「絶妙」な内容となり、

欧州も米国も株高が継続していますので、

今週前半はまた日経平均も高値をつけに行くと思います。

次はいよいよ3月高値(15312.60円)の攻防であり、

オプションがらみで節目の15500円も視野に入っています。

もう一発、火柱が吹くことも考えられます。

この展開を、私はにやにやしながら眺めています。

先週のメルマガ7号に書いたとおり、

欧州と米国の同時熱狂という幸運な外部環境のなか、

政府は無理をして株価をつり上げてきたおかげで、

ずっと狙っていた25D乖離率+5%、騰落レシオ120超が間近です。

ヘッジファンドの多くが買い参戦せず、過熱圏からの調整入りを待っています。

事実、先週は日経平均が高値をつけた後、上値が重くなると、

必ずまとまった先物売りをし、「売り崩し」をはかる動きがありました。

私の目線も同じです。

先週は予告どおり、上値が重くなるたびに日経平均先物に売りを入れ、

その都度、100円近くの下落で含み益を出しつつ、

政府系PKOで押し返されての撤退(ノーゲーム)を繰り返し、

本格的な調整入りのタイミングを探ってきました。

しかし、撤退=ノーゲームとはいえ、

月曜日(6月2日)の(打診)売りで5円分、

木曜日(6月5日)のECB理事会前の売りで15円分、

金曜日(6月6日)の米国雇用統計前の売りで60円分と、

合計で日経平均先物80円分の利益を上げつつの「撤退戦」ですから、

先週だけで、すでに1%近く資金を殖やしています。

私にとっては稼ぎ時です。

思惑が外れたらすぐに逃げますし、

たとえ逃げ遅れても、この水準からならどうとでもなります。

(どうするかはメルマガ7号に詳しく書きました)

今週は日銀決定会合があり、メジャーSQがあります。

相場はほとんど追加緩和をスル―するようになりましたが、

MSQでは水曜日あたりから大きな変動があるでしょう。

週の前半の高いところで売りを入れておいたら、

オプションがらみの思わぬ急落で利益を出せる可能性が大です。

高値圏で上値が重くなったら、ストンと落ちる直前に売りを入れ、

やがて反騰してくるようであれば逃げ、そのまま下落となれば保持か利食いです。

(ストンと落ちる直前の捉え方はメルマガ7号に詳しく書きました)

逆にMSQに絡む思惑で急上昇して15500円をつければそこもチャンスです。

ほぼ間違いなくそこが天井となり、短期的な調整に入るでしょうから、

そこで待ち伏せするのもひとつの手です。

いずれにせよ、相場が高値圏にあるときはチャンスです。

「間もなく調整がある」ことを意識してトレードできますので、安心です。

上げたところで待ち伏せし、思惑が外れたら逃げる。

これを繰り返し、なるべく高いところの玉を掴みたいと思います。

ずっと以前から申し上げてきた6月第2週は、思ったとおりに「異常値」入りしてくれ、

私たちにとってチャンスの週となりました。

★「撤退戦」で利益を出しながら、やがてくる調整のチャンスを待つという先週からのトレード手法は、6月8日発行のメルマガ7号に詳しく書きました。今からご登録の方にも、今月発行された全てのバックナンバーが届きますので、参考になさりたい方は是非、ご覧ください。

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