「経済の危機」、「政治の危機」と、秋以降の相場展望。
昨日の日経平均は反落。
一昨日は特段の状況改善もなかったのに、
買い戻しで500円もの急上昇をしましたが、
買い戻しが一段落すれば下がります。
特に、日経平均が「例の水準」をクリアして、
「安過ぎる」といえない位置にいる状況から、
さらなる買いが入る期待はやはり薄いです。
トルコと米国の「貿易戦争」は、
鎮静化とは逆の方向に進んでいますし、
両国が繰り出す「次の一手」への懸念や、
それが他の国に及ぼす影響を考えると、
積極的に買いたい気持ちはやはり萎えます。
欧州など先進国の金融システムが大丈夫か、
他の新興国の通貨は今後も問題ないのかを、
国際社会はまだ何も確認していません。
また、中国と米国との「貿易戦争」も、
依然として「次の一手」がどうなるかを、
世界中が戦々恐々として見つめています。
習近平政権は「貿易戦争」に対抗して、
内需拡大に活路を見出すつもりですし、
財政出動は株価の浮揚効果がありますが、
それだけではハイテク産業を救済できず、
成長が鈍化し、景気が減速しかねません。
この点でも「次の一手」が必要といえます。
また、さらにいえばトルコも中国も、
「貿易戦争」の経済的な悪影響だけではなく、
内政外交それぞれの困難と混乱がもたらす、
国内的な政情不安が台頭する恐れがあることも、
前号メルマガ(第225号:8月12日)で分析しました。
実際それが日経平均にもかなり直接的な、
「重石」となって作用をし続けています。
経済の不調が金融システムに波及して、
世界市場を直撃する展開も恐怖ですが、
政情不安から政権の転覆を誘発すれば、
金融システム危機よりもさらに恐ろしい、
地政学的な危機も出来しかねないだけに、
たとえそれが「確実に来る」といえない状況でも、
世界全体が身構えるのは止むを得ません。
実際に危機が起きる蓋然性も気がかりですが、
「なんとかしよう」という機運が見えないことも、
現時点でかなり気になるところです。
日経平均は再び22000円ラインを割り込み、
本来ならあり得ない水準に沈みそうですが、
本来ならあり得ないことが経済にも政治にも、
たくさん同時多発で進行しつつありますので、
よく情報を収集して情勢を見極めて、
次号メルマガ(第226号:8月19日)のなかで、
秋以降に向けての展望を分析する予定です。
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