安倍政権は依然として「黄信号」。
昨日の日経平均は110.74円の上昇。
先週末の米国株の下落などもあり、
寄り付き直後はマイナス圏で推移しましたが、
むしろ下落幅が意外に小さな範囲でおさまったこと、
参院決算委で政府側が野党の攻勢をかわしたことなど、
市場を安心させる材料が出たことで、
後場にはプラス圏で定着することになりました。
為替で円高が再燃する気配がないのもプラス材料です。
今週は波乱の展開もあり得るだけに、
ひとまずほっとした昨日の日本市場でした。
しかし、まだ安心からは遠い状況といえます。
これでもまだ安すぎる「株価位置」ですので、
本格的な買いが入れば勢いがつくはずですが、
まだそうした展開にはなっていません。
米中の「貿易戦争」はチキンゲームの様相ですが、
トランプ大統領が中国との交渉をどう行うのか、
依然として不透明の状況が続いています。
「最悪の展開」だけは回避されるだろうという、
なんとなく漠然とした期待はあるとはいえ、
ではどうやったら回避されることになるのか、
明快な形に示され、具体的な日程が入らないと、
安心し切るのもリスクがあります。
国内政局のほうはやはり「野党のおかげ」で、
安倍総理はだいぶ助けてもらっています。
野党の質問内容はどうも詰めが甘い上に、
日程闘争でも政権を追い詰めることはできず、
集中審議の日程は最小限に抑えられそうです。
しかし、問答無用の不詳事が続いていますし、
政府側の答弁も随所に綻びが生じてきており、
よほどの「神風」が吹くでもしない限り、
支持率が劇的に回復することも考えづらいです。
野党はダメでもメディアに新スクープが相次いでおり、
今後の世論の反発と捜査の進展によって、
遅かれ早かれ政権はまた行き詰まっていきます。
政権は依然として「黄信号」です。
何より総理自身の答弁に勢いがなく、
与党内にも弱気論が燻っているのが気がかりです。
いずれにせよ、安倍政権がこの荒波をしのぎ切り、
「反転攻勢」を成功させるかどうかに、
今後の日経平均はかかっていますので、
注意して今週の日程を見守りたいと思います。
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