「反転攻勢」に波高し。
ようやく戻りかけた日経平均に、
内外から連続して冷や水です。
海外では米国の高官達が「火消し」した内容を、
トランプ大統領が真っ向から否定しています。
「貿易戦争」を回避するどころか、
追加措置でさらにエスカレートさせるのであれば、
米国市場だけでなく世界全体が収縮します。
一方、国内では特大級の不祥事が相次いで、
凪（なぎ）状態だった国会がまた波乱含み。
今日からしばらく国会での苦しい追及が続き、
致命的な「隠し玉」や答弁ミスが出ないかに、
官邸はひやひやして過ごすことになります。
前号メルマガ（第207号：4月8日）で詳述した通り、
来週から安倍総理の一連の外交戦が始まり、
ようやく「反転攻勢」がスタートしますが、
大波がいくつも連続しそうな雰囲気です。
また、得意の外交戦で「反転攻勢」といっても、
見せ場にもなり、また、落とし穴にもなりと、
決して手放しで期待できる日程でもありません。
外交は相手があってのことですし、
国内政局がさらなる難局となるようならば、
安倍総理自身の交渉力も落ちます。
「救い」は為替が多少、円安の傾向にあることと、
野党が内ゲバを開始して相互に牽制しているため、
結果として安倍政権をアシストしていることですが、
いずれにせよ、今週は「反転攻勢」に移る前の、
「正念場」といってよい日程が続きます。
日経平均の下落をどの程度におさめ、
再上昇の機運をどの程度、残すことができるかを、
冷静に見極めていきたいところです。
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