日経平均の「本来あるべき位置」。
先週末の日経平均は一時、22000円ラインに近接。
ようやく米国市場が落ち着いてきたことで、
相場が大荒れになる展開は回避できており、
日経平均も「本来あるべき位置」を目指して、
ゆっくりと値を戻しつつあるといえます。
ただ、米国株の戻り具合と比べて、
日経平均は「重石」がのしかかっており、
上昇速度がイマイチのように思えます。
最大の理由はもちろん「円高」ですが、
その背景には日米の金融政策の見通しや、
米国トランプ政権の貿易政策への懸念、
また、安倍政権の国内政局での苦境など、
いくつか複合的な要因があることを、
前号メルマガ(第200号:2月19日)で指摘しています。
ということは、今後の政治日程を考えれば、
次の「波乱」が起きそうなタイミングや、
「重石」がとれそうな時期などがわかるわけであり、
「2月相場」の後半戦はそうしたことを睨みながら、
投資家は売買戦略を立てていくものと思われます。
さすがに「史上最大級の暴落」の後ですから、
相場はそう簡単に落ち着きはしませんし、
実際、まだ売り圧力は存在しているところですが、
「本来あるべき位置」はどこかという点は、
常に念頭に置いて考えるべき局面かと思われます。
無論、現在「溶解」中の市場のコンセンサスが、
どのあたりに形成されていくのかは、
ある程度、時間が経ってみないとわかりませんが、
前号メルマガで考察してみたように、
大暴落前に存在していたコンセンサスというのは、
ひとつの目安として参考にできるかと思います。
いろいろと突発的な事態は出来したとしても、
主要国の政策的方向性がしっかりと定まり、
日経平均の「先高感」が折れない限り、
株価は「本来あるべき位置」に収斂されるものです。
「2月相場」の後半以降、しっかり見極めるべきは、
そうしたことだと考えられますので、
今週もしっかりと値動きの分析をしてまいります。
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