日経平均の「あるべき株価位置」。
昨日の日経平均は続伸。
「トランプ・ショック」は解決に向かったわけでもなく、
また、一段落したともいえませんが、
前号メルマガ(第161号:5月21日)に書いたように、
今後のスケジュール的には長期化する可能性が高く、
また、「最悪の結末」を迎えた場合の市場への影響も、
それほどではないという「期待」も台頭しています。
一方、水面下では熾烈な交渉が続く北朝鮮の問題は、
米国のマティス国防長官が発言している内容や、
中国政府からと思われるリーク内容をみる限り、
やはりこちらも長期化、複雑化しつつあります。
実際のところの軍事的な情勢というのは、
4月に日本中が緊張した頃よりさらに緊迫しており、
「万一」の場合の被害も深刻なものがありますが、
しかし結論が出るまでもうしばらくかかると思われます。
こうしたこともあって市場のほうにも、
「不安」と「期待」の両方の心理が渦巻くこととなり、
方向性のはっきりしない展開となっています。
投資家としては売るべきか買うべきか迷うところですが、
いずれにせよ「あるべき株価位置」を頭に入れた上で、
市場参加者の心理の揺れを適切に把握したいものです。
前号メルマガなどで書いてきているように、
現在、市場コンセンサスが「溶解」している状況ですが、
日経平均の「あるべき株価位置」を考えれば、
市場参加者の心理はおおよそ検討がつくものです。
そして「あるべき株価位置」がわかっていれば、
そう大きく間違った手を打たないで済むものですし、
間違った場合も被害を最小限度に食い止め、
挽回をはかることは十分に可能になるかと思われます。
日経平均の「あるべき株価位置」については、
次号メルマガ(第162号:5月28日)でもまた触れますが、
大切なのは冷静かつ冷徹な基準を自分の中に持ち、
自分自身の感情を右に左に揺らさないことでしょう。
ポジションを持っている時は特にそうですが、
投資家というのは自分の感情に滅ぼされるものです。
やはり「相場とは欲と恐怖の増幅装置」です。
最大の敵は自分自身、というより自分の感情です。
悲観であれ、楽観であれ、どちらかの感情に支配されたら、
それだけで身を滅ぼすことがあることを肝に銘じ、
ありのままに明鏡止水で対応したいものです。
こういう時に焦ったり、慌てたりすれば、
たいていの場合、ロクなことにはなりません。
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