昨日の日経平均は小さく反発。

といっても前日の小反落を吸収するかどうかの、

非常に小さな反発で終わりましたから、

23000円ラインを目前にした「足踏み」は、

依然として継続しているといえます。

23000円を上抜けての上昇には、

今ひとつ材料が欲しいところではあるが、

大きく下げる気配もまだみられません。

前号メルマガ(第191号:12月17日)で書いたように、

北朝鮮情勢は「ひと呼吸」の状況ですし、

クリスマスにかけてのバカンスモードでもあります。

(もっとも、えてしてこういう時にこそ、

びっくりするようなことが起きるのものですが)

日銀の決定会合は「無風」が予想されるなか、

円安というそれなりの「追い風」も吹いており、

こんな中で23000円という重要な「分水嶺」を、

今週のうちに越えることができるかどうか、

今日、明日の相場展開は気になるところです。

特に決定内容自体は「無風」であっても、

黒田総裁の発言に中期的な政策見通しについて、

何か含みのある発言が出るかどうかは、

相当に興味のあるところであるといえます。

さて。

来年の日経平均の展望は、

決して暗いものではないと思います。

実際、日本経済の「基礎体力」を考えれば、

日経平均の「上値余地」はかなり上にあり、

外部要因の「不安」や「重石」さえ外れれば、

2018年はかなり「期待」できる年になりそうです。

ただ、前号メルマガでも少し触れたように、

安倍政権の足下に「おや?」ということがあります。

肝心の「改憲」についてどうも迷走気味であり、

与党の意見がやはり真っ二つに割れたままです。

ここでの亀裂は来年後半の政局の展望に、

微妙に影響を与えつつあるだけに要注意といえます。

安倍政権、トランプ政権とも「波乱」を抱えれば、

日経平均にいくら「上値余地」があっても、

そこまで上昇することは困難になってしまいます。

次号メルマガ(第192号:12月24日)は、

正式な形でお送りする今年最後の号となりますので、

政局的、政策的な要素を加味した上で、

2018年は「どこまでの上昇が可能か?」を中心に、

来年の相場展望を述べたいと思います。

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