「年末年始に開戦」という説について。
昨日の日経平均は一応、反発したものの、
22500円の水準で跳ね返されてしまいました。
一昨日に下げたぶんは挽回したものの、
昨日書いた「4つの不安」などの影響もあり、
なかなか積極的に買う動きも広がってきません。
日米ともに休日があるということもあって、
全般的に売買高が膨みづらい状況でもあり、
やはり少し「膠着感」が出た一日でした。
もっとも、乱高下の後、しばらくして、
市場全体が膠着してくるのはよくある話です。
「高値波乱」からの「スピード調整」であれば、
そろそろ「日柄」的にもまずまずです。
今のところ北朝鮮はこれといった「行動」を示さず、
米国議会は年内ギリギリまでの減税法案の成立に、
まだ可能性を捨てたわけでもありません。
米国経済は絶好調で、米国株も再び上昇傾向にあり、
日経平均の「基礎体力」は近年にない強さです。
為替が円高気味なのが気がかりですが、
「調整」が終息してくる段階で「膠着」し、
そこから「下がらない」ことが確認できれば、
再上昇への「期待」が高まってくるものです。
内外の環境が波静かで穏やかであれば、
年内に「最高値」を更新する「基礎体力」は、
日経平均には十分にあるところですので、
これから休日を挟んで週末にかけての値動きに、
よく注目しておきたいところです。
もっとも。
トランプ政権による「テロ支援国家」再指定でも、
現時点でまだ北朝鮮に「具体的な行動」はみえず、
相場も「不安」ながら「平穏」を保っていますが、
気になるのは米軍のほうが「具体的な行動」を、
いきなりとってくる可能性が排除できないことです。
日本国内でも「年末年始に開戦」という「まさか」に、
しっかりと備えようという動きが広がっており、
米国の一挙手一投足に皆が注目しています。
無論、米国が軍事行動をとるということは、
政権中枢の「玄人達」にとって、
「対北朝鮮」というよりも、
「対ロシア」と「対中国」の要素を、
また、トランプ氏にとっては「対議会」の側面も、
吟味し、勘案して判断されるものと思われます。
前号メルマガ(第187号:11月19日)では、
安倍政権が来年、出すかもしれない「大玉」について、
現在、永田町で囁かれている情報をお伝えしましたが、
基本的には米国の世界戦略に左右されることは、
やはり言うまでもないところかと思われます。
次号メルマガ(第188号:11月26日)では、
そのあたりの国際環境について分析するとともに、
安倍政権がとり得る選択肢についても分析します。
年末年始に「大波乱」の恐れはありますが、
「災い転じて吉」になる可能性もなくはないため、
過度に悲観的になることもないかもしれません。
詳しくはまた次号メルマガで。
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