(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は大幅続落。

発火した「ロシアゲート」が火力を増し、

「トランプ・ショック」が日本にも波及しました。

米国でモラー特別検察官が任命され、

議会でも強硬論が広がりつつあることをもって、

トランプ大統領の弾劾が現実味を帯びており、

米国市場ではトランプ相場が巻き返しています。

また、政治的な不安定さが金融政策にも影響を与え、

6月の「利上げスケジュール」が見送られる懸念が、

円と金を急騰させ、日経平均の逆風になっています。

おかげで日本市場のコンセンサスはすっかり「溶解」し、

ちょっと「底」が抜けたような状況になっています。

投資家にとっての売買の指針が不在に近いといえます。

もちろん、本当の弾劾はまだ先の話のはずですし、

そんなに「トランプ後」を心配すべきかな?とも思いますが、

史上初めてのことですので市場が過敏になるのも当然です。

いずれにせよ、トランプ大統領は「正念場」。

議会対策、治安・情報機関対策を誤れば、

政権を失いかねない窮地に立たされており、

日米の株価もこれと連動して揺さぶられています。

それから。

こうしたなか、日本の政界も政局が再燃。

「共謀罪」をめぐる衆院審議は激烈な攻防が続き、

今日か来週火曜には手荒に参院に送られそうですが、

それよりも安倍政権にとって痛いのは、

法的にも政治的にも「逃げ切り」に成功したはずの、

森友問題と加計問題で「内部リーク」が相次ぎ、

野党とメディアの攻勢がぶり返していることです。

万全を期して今国会の会期を延長し、

「共謀罪」を仕上げたいところではありますが、

野党の要求する予算委で総理追及の機会を与え、

政治的ダメージが上塗りされるのは避けたいところ。

なぜ、「逃げ切り」に成功したはずの事案で、

こうした事態が再燃しているのかについては、

前号メルマガ(第161号:5月14日)に詳しく書いた、

総理の「改憲スケジュール」とも連動しており、

意外に根が深く、危険なものと「噂」されます。

すなわち、先日触れた「アベノミクスの修正」構想が、

永田町・霞ヶ関で思わぬハレーションを起こしており、

改憲条項に関するタカ派・ハト派双方の思惑も絡んで、

ちょっと注意を要する局面に差し掛かっているといえます。

その意味では安倍政権も「正念場」です。

この政局に総理が勝ち抜くことは可能なのでしょうが、

いずれにせよ「足元注意」の局面ではありますので、

いつ頃、クリティカルな局面を迎える恐れがあるかは、

次号メルマガ(第161号:5月21日)で分析してみます。

日経平均は波風が穏やかなら吹き上げる力がありますが、

いつ頃まで、どの程度の波乱があり得るかといったことは、

全ての投資家が把握しておきたい情報ではないでしょうか。

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