「8月相場」は内外とも重大要因が盛り沢山。
先週の日経平均は海外情勢の若干の改善を反映し、
基本的には上昇基調だったといえますが、
主に日銀に関連する情報が攪乱要因となり、
何度も上昇機運を削がれてしまいました。
以前から書いてきているように、
この夏は「そこそこの株高局面」は、
まだその可能性を残しているところですが、
海外の情勢も完全に晴れ上がったわけではなく、
決して上値が軽いとはいえません。
そこに国内の金融政策に不透明感が漂うのは、
日経平均にとっては「重石」といえます。
前号メルマガ(第223号:7月29日)に書いた通り、
いつ動き出すか、という点は別として、
このままずっと日銀が動かないということは、
やはり考えづらいところですから、
市場はだんだんと「出口」を意識していき、
今年後半以降の相場に影響を与えそうです。
自民党の総裁選をめぐる駆け引きのほうも、
非常に活発になっているところです。
安倍総理の優位は固まりつつあるとはいえ、
前号メルマガで詳しく書いたように、
総裁選がどういう経緯を辿るかによって、
「総裁選後」の政治状況は大きな影響があり、
これもまた市場に影響を与える要因です。
いつもなら「夏枯れ」となり、
市場や政治への関心が低下する夏ですが、
今年は内外ともに重大な要因が盛り沢山です。
ともあれ、これからの日銀決定会合を受けて、
「8月相場」がスタートしますので、
まずは日銀の一挙手一投足に注目したいと思います。
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