天国か、地獄か。
荒い値動きが続いています。
ユーロ圏首脳とギリシャの合意もあって、
昨日の日経平均は300円超の大反発。
ナイトセッションでもさらに300円ほど上昇しています。
あくまでもチャートを見る限り、という話ですが、
最高値から直近安値までの「半値戻し」の水準を超え、
ふたたび上昇基調に入りそうな勢いとなっています。
メルマガで詳しく書いてきたように、
この6月にかけて安倍政権が打った一連の経済政策は、
少なくとも「株価上昇」という意味では間違っておらず、
ギリシャ問題、中国問題、国内政局のいずれもが落ち着けば、
日経平均がふたたび高値をとりにいっても不思議はありません。
ただし、私が動く局面ではありません。
私としては今は「売る」「買う」「待つ」のうち、
ただひたすら「待つ」時間です。
値動きが荒くなると、いろんな人がいろんなことを言います。
「日経平均は13000円まで下がる」
と断定調でコメントをし、ひたすら「売れ」と煽る人。
「絶好の押し目。今こそ買い向かえ」
と強気で押し通し、全力でリスキーな銘柄を勧める人。
国内政局も海外要因も今まさに「正念場」ですから、
このまま霧が晴れ、波がおさまったならば、
「全力買い」の人は一財産築くかもしれませんし、
安倍政権や習政権の足元が崩れるようなことになれば、
「全力売り」の人は濡れ手に粟の大儲けでしょう。
ただ。
冷静に考えれば、「外れ」を引いたほうは、
致命的な痛手をこうむりかねない局面です。
株価というのは上下のどちらかにしか動きませんので、
この先に待っているのは天国か、地獄かのいずれかですが、
地獄行きの切符を掴んだ人は大変です。
最も破産しやすいのは途中まで「天国行き」と思っている場合です。
特に、高値から高値へといく時に、「さあ押し目だ」と勢い込んで、
リスキーな投資をした瞬間に情勢がまるっきり変わり、
相場の底が抜けたようになるなかで逃げ損なうというのは、
古今東西、投資家が破産する一番多いパターンです。
この株価位置(2万300円台)から最高値をとったとしても5百円幅。
私にとっては、投資家人生を賭けるほどの値幅でもありません。
無論、「投資は自己責任」が鉄則ですので、
無論、自らの責任でリスクをとりにいかれる方に対して、
アカの他人の私などが口を挟む気はさらさらありませんし、
むしろ、お掴みになった切符が「天国行き」であることを祈ってはいますが。
もっとも、「休む」といってもぼうっとしているわけではありません。
じっくり耳を研ぎ澄ませて、政局と相場の動きを見極めております。
特に政界に関しては、今日が「ヤマ場」です。
政府・与党はこの関門を押しとおるつもりのようです。
さて。行き着く先は、天国か、地獄か。
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