「強行採決」のその先にあるもの。
国会関係者の誰もが息を潜め、
流れてくる種々の情報に一喜一憂した昨日、
政府与党は結局、野党不在の「強行採決」を決めました。
永田町に関係する皆が神経をすり減らしたのは、
維新という摩訶不思議な集団が、1時間ごとに態度を変え、
しゃべる人ごとに違うことを言っていたからです。
官邸が「最後の切り札」として期待した維新は、
結局、最後の最後まで敵か味方かはっきりしませんでした。
彼らはまだ政府与党との協議を続行し、
参院において修正した法案を通すつもりと言っています。
その意味で、今後の審議に参加してくれるのならば「政権の味方」。
しかし、橋下氏本人が作った「対案」なるものを、
「丸呑み」しないからといって採決まで拒否すると脅す姿は「政権の敵」。
結局、政府与党も、他の野党も全て、維新の動きに最後まで翻弄され、
政権は最終的に「強行採決」という決断を下すことになりました。
(維新は「迷走台風」ですから、今日の午前9時の委員会開始までは、
いったい何をするのかさっぱりわからない怖さがありますが…)
そんななかでも日経平均は大幅上昇。
週明けからここまでのところは、
私が前号メルマガ(第65号:7月12日発行)でひとつ挙げた、
「最も可能性の高いシナリオ」が、
その前提として書いた「2つの条件」とともに成就しつつあります。
メルマガ読者の皆様は、内外に巨大な不安材料がくすぶるなかで、
なぜ、「日本株独歩高」なのかよくご理解しておられると思います。
ただし、日経平均がこのまま高値をとり、そこから続伸するには、
安倍政権がいかに長く権力基盤を維持できるかにかかっていますが、
「強行採決」という選択によって与党内に地殻変動の兆しが出ています。
もう、見えないところで重要な潮目が変わった可能性があります。
安倍政権にとって今回の決定は後になればなるほど効いてくるはずです。
しばらく「日本株独歩高」が続き、ふたたび「熱い夏」となるにせよ、
そんな「いい時代」はそう長くは続かないように思います。
これを切り返すべく、官邸周辺から「秋の大逆転作戦」も聞こえますが、
この道が続く先は「天国か?地獄か?」と問われれば、
私はやはり、結局のところは後者になるように思います。
これは、
「アベノミクスはいつまで続き、いつ終わるか」
という話です。
私はまだ春の風が冷たく吹くころから、
この安保国会が国家をゆさぶる大騒動になると指摘してきましたが、
もう私の目は「次」に移っています。
「強行採決」で「パンドラの箱」を開けた安倍政権が、
今後、直面するものは何か。そして、その切り返し策は何か。
最新情報を元に、次号メルマガ(第65号:7月19日発行)で詳しく書きます。
「逆バリ専門」の「時鳥トレード」は、当然ながら今は「売り待ち」。
この先にくる大きな転機こそが、大きなチャンスになると考えるからです。
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