昨日の日経平均は懸念したとおりの展開。

「メジャーSQ週火曜日」の大荒れです。

安く始まった上に、強烈な売りの仕掛けにやられ、大幅安で引けました。

たった一日で、あの「12連騰」の成果が半分消滅した形です。

きっかけは午後2時に出た内閣府の「消費動向調査」の基調判断ですが、

実際のところきっかけは何でもよく、ただ「売り待ち」の筋が、

「オプション価格2万円」を狙って先物売りを仕掛けたに過ぎません。

世界的なじゃぶじゃぶ緩和マネーが大暴れして、

特に昨年あたりから、SQ週は全く予測のできない値動きになります。

逆に言えば、何かのきっかけで上に跳ねることもあり得たわけですが、

昨日が下げではなく、逆に「もう一段」の上昇になっていれば、

私が長く待ちわびていた、

「安心、安全、堅実」な「売りゾーン」に達していただけに、

まあ、ちょっと肩すかしをくらったような気はしております。

もっとも、私としては焦らず、慌てず、

「安心、安全、堅実」に、「絶対に勝てる」というゾーンを、

ただひたすら待ち続けるスタイルですから、もう慣れてはいますが。

このまま、「日経平均2万円の攻防」となると考えるのが自然ですが、

今日はいよいよ「魔の水曜日」ですので、

またどんなふうに暴れるか予想もつきません。

ヘンな憶測や予断を交えず、相場を眺めたいと思います。

ところで。

安倍政権の足元がややふらついているのが気になります。

私はずいぶん前から、5月の安保法制の審議入り以降、

国会運営の困難と国民世論の反発によって政権側が窮地に陥り、

会期末間近には「8月の憂鬱」を迎えることを警戒してきました。

もし、政権側が橋下維新を支援し「大阪都構想」を成功させていたら、

安保法制などは強力な自公維連合が「力技」で通していたはずです。

与党内の反発を警戒して橋下氏を支援しきれなかったことが、

維新を全力で「野党再編」「安倍政権打倒」に向かわせてしまい、

これが、安保法制をはじめとする重要法案の審議に直に響いています。

すでに「6月中の衆院通過」は断念に追い込まれ、

「強行採決」を念頭に置かざるを得ない状況になってきましたが、

官邸側にとって気がかりなのは、いずれ消えていく維新などではなく、

与党内の「アンチ安倍勢力」の動向です。

野党がどれだけ審議拒否をしようと政権は倒れませんが、

自民党内から狼煙が上がったら、ちょっと由々しきことになります。

どんなに強力な権力も、倒れるときはあっという間ですので、

私は国会で政権側が自ら墓穴を掘りつつあることを気にしています。

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