「物価上昇」と「景気後退」で何が警戒されるのか。
昨日の日経平均は続伸。
植田総裁が率いる日銀が、
波乱のない船出をするなか、
政府の「玉」も歓迎されて、
買いの勢いが継続しました。
日銀らの注意と努力について、
前号メルマガ(第468号:4月9日)で、
指摘しているところですが、
大いに警戒されてきた日程を、
無事に通過しつつあるのは、
ひと安心であるといえます。
ここから先、また高値圏で、
どこまで上値が追えるのかが、
今後の焦点といえそうですが、
内外の相場をめぐる環境が、
すべて好転したわけではなく、
米欧にも日本にも新興国にも、
多くの不安を抱えているのは、
先月の危機の際と変わりません。
なんといっても全世界的に、
インフレ圧力が継続しており、
これを政策的に鎮圧すべく、
経済に負荷をかけ続けるという、
基本的な構図が存在する以上、
「物価上昇」と「景気後退」の、
どちらか、あるいは両方が、
ずっと警戒されるわけです。
また、その不可避的な結果として、
金融セクターが脆弱化します。
日本の場合はさらに独自要因で、
脆弱性が懸念されているため、
政府も日銀も緊迫していますが、
とりあえずのヤマ場を越えても、
また次々と注意すべきポイントが、
後から後からやってくるのです。
次号メルマガ(第469号:4月16日)は、
こうした基本的な構図に照らしてみて、
次に何が警戒されるのかを分析して、
今後の株式市場を展望する予定です。
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