日銀はいつ「決断」し、その後、何が起きるのか。
昨日の日経平均は急騰。
注目された日銀の決定会合は、
「異次元緩和」の「修正」が、
なかば予告されていましたが、
将来の可能性の示唆にとどまり、
「維持」という判断になりました。
金融市場の動揺を回避するためか、
いずれにせよ政策の「修正」が、
「先送り」とされたことにより、
「株売り、円買い」のポジションが、
いったん解除されることとなって、
今回の「底をめぐる攻防」も終了し、
日経平均は急騰しています。
もっとも、「先送り」であり、
いずれ「修正」すべきことは、
日銀も認め始めているわけです。
「物価上昇」の深刻化にあわせ、
「異次元緩和」の「副作用」が、
議論の俎上に上がった状況で、
新総裁と新執行部のもとで、
いずれ決断の日が来ることを、
関係者は覚悟しつつあります。
また、金融政策の如何を問わず、
世界の景気動向の不穏さや、
地政学リスクの高まりなど、
株価の下方圧力の要素は、
いくつも存在していますので、
昨日の上昇の勢いが継続して、
どこまで上値を追えるのかは、
相当に不透明であるといえます。
次号メルマガ(第457号:1月16日)は、
日銀による「修正」の決断時期や、
世界的な景気動向の方向性など、
外部要因の趨勢も織り込みつつ、
今後の株価を分析する予定です。
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