再び「例の株価位置」とこれから注意すべきポイント。
昨日の日経平均は大きく反落し、
2万8千円の大台を割り込みました。
先週、大幅に上昇していたぶん、
利益確定の売りに押されました。
為替が急速に「円高」に振れて、
輸出企業が株価を下げましたが、
国内の景気見通しはまだ悪く、
輸出企業の下げを補うだけの、
上昇をするセクターに乏しいのも、
昨日の反落の理由のひとつです。
相場環境が落ち着いた場合における、
日経平均の「次のターゲット」を、
前号メルマガ(第447号:11月13日)で、
一応、指摘しているところですが、
「射程圏内に入る」ということは、
「そこに到達する」こととは異なり、
いくつも不安要素も残ることもまた、
あわせて申し上げているものです。
実際、昨日、失速したことで、
日経平均はまた「例の株価位置」に、
逆戻りしてしまっています。
CPIの好転を受けて金融政策の、
「引き締め」が弛むとのシナリオも、
まだ確定したものではありませんし、
仮に「緩和」に向かうのだとしても、
充分に物価が下がった後であり、
そのためには景気への負荷を、
相当にかける必要があるわけで、
これで株価が一方的に上昇して、
青天井になっていくことが、
果たして可能かどうかの点を、
前号メルマガでも点検しています。
無論、相場環境は全体的に、
以前のような大騒動の状況から、
だいぶ改善されている状況ですが、
より大きな「危機」が育ちつつあり、
楽観的になり切れないというあたり、
よくよく注意して臨みたいところです。
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