上昇への「冷や水」と今後の戦略。
昨日の日経平均は反落。
前夜の米国株は急騰していましたが、
一部企業の業績が下方修正されるなど、
大引けの後に出た悪材料を受けて、
先物市場が下落していったために、
日経平均もこれにつられる格好となり、
ずるずると値を下げていきました。
バイデン大統領が示唆した発言も、
直後にそれを打ち消すような動きが、
米国側から相次いだこともあって、
膨らみつつあった「玉」への期待も、
早々に冷や水を浴びせられています。
前号メルマガ（第422号：5月22日）で、
株価位置について分析していますが、
内外の環境がこういう状況では、
「強気」に傾いていくということは、
少し考えづらいように思われます。
いずれにせよ、景気後退の不安が、
どの程度、深刻化していくのかが、
実体経済に実際の指標となって、
あらわれていくとみられますし、
その衝撃を少しでも和らげるため、
各国当局が機動的に「玉」を出して、
株価下落に対抗しようとすることで、
株価の動きがしばらく決まりそうです。
刻一刻と変わる情勢の変化に対して、
常に鋭敏なアンテナを掲げつつ、
この先の株式市場の長期の展望に、
対応する戦略を練りたい局面です。
クアッド会議などを経て後、
世界構造がまた大きく変化し、
市場にも影響しそうですので、
次号メルマガ（第423号：5月29日）で、
詳しく分析する予定でおります。
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