「コロナバブル」と内外の「対立と不安」。
株式市場と実体経済の「ギャップ」が、
さらに急激に広がった先週でした。
日経平均は2万2千円ラインを目指し、
「コロナバブル」の様相を呈しています。
前号メルマガ(第319号:5月31日)で、
そのメカニズムを詳しく点検したように、
まだ、多少、留保が必要な「バブル」ですが、
感染の「第1波」が収束しつつあるところに、
政府の巨額財政出動と中銀の無制限緩和が、
幸運にもかみ合っての現象ではあります。
ただ、これが実体経済を反映しているとは、
多くの専門家が考えてはいないようです。
「上がるから買う、買うから上がる」と、
群集心理が働くのが「バブル」ですが、
実体経済の回復が見込まれないのに、
株式市場だけ活況を呈する状況は、
いずれ無理と歪みが溜まってしまい、
なんらかの形で「修正」を迫られます。
今日から6月相場が始まりますが、
感染の再拡大は常に警戒されており、
国際情勢も国内政局も動きが激しく、
「対立と不安」の構造が増しています。
「バブル」に乗るにせよ乗らないにせよ、
どこに無理や歪みが生じているのか、
客観情勢はどう変化しているのかだけは、
常に正確に把握しておきたいところです。
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