コロナ禍下の「米中対決」と「バブル」の行方。
日経平均は昨日も上昇をして、
2万2千円ラインを超えました。
心理的な節目でもありますので、
一服しても良さそうですが、
売買代金もまずまずであり、
買いの勢いはまだ続いています。
設備投資などが多少、持ち直し、
「コロナ後」への期待めいたものも、
確かに少し出てきているようですが、
実体経済との「ギャップ」を広げて、
株価ばかり上昇していく現象は、
今週も継続しているといえます。
いわゆる「コロナバブル」です。
確かに各国が放った財政・金融の「玉」は、
人類史上、最大最強のインパクトはあり、
各国、各企業とも「コロナ後」を睨んで、
期待を高めているのは事実ですが、
実際に実体経済が期待に沿うほどに、
回復していくのかどうかの点は、
よく見極めていきたいところです。
コロナ禍が去るのがいつになるか、
今もって悲観的な意見が根強く、
経済活動に制約がかかる一方、
米国も中国も国内事情の大変さから、
「米中対決」がさらに激化しています。
両国が「第1段階の合意」を履行して、
世界貿易が回復するというシナリオも、
本当に実現するのかどうかの点も、
よく注視しておきたいところです。
また日本も政局的にきな臭い話が、
「2次補正」とともに浮上しており、
国会が閉会した後の「長い夏」の間に、
与党中枢に何が起きるのかという点を、
よく見ていく必要はありましょう。
国際政治、国内政治で進んでいる、
大きな地殻変動の模様について、
次号メルマガ（第320号：6月7日）で、
また詳細に分析する予定でいますが、
いつの時代も「バブル」は発生し、
いつの時代も突然、暗転するものです。
この「バブル」が進んでいくとしても、
決して浮かれ騒ぐことはないように、
冷静に肝に銘じておきたいところです。
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