「コロナ禍」が火をつけそうな「爆弾」とは。
昨日の日経平均は反発。
原油市場が幾分、持ち直し、
米国政府の出す「玉」もあって、
日経平均の下落も止まりました。
ただ原油のマイナス価格こそ、
短期間で解消されてはいますが、
原油高に向かう見込みはなく、
原油市場は長期低迷が予想されます。
実体経済に端を発することですが、
これが金融セクターに波及して、
金融システムに異常をきたすことを、
各国とも真剣に警戒しています。
そもそも新型コロナの感染拡大も、
「ピークを過ぎた」ということは、
「危機が去った」ことを意味しません。
日本の薬アビガンは効果絶大でも、
米国の薬レムデシビルの方は、
効果が疑われるとの見解もあって、
市場の期待を少し冷ましています。
また仮に治療薬があったとしても、
予防薬の投入はまだだいぶ先のため、
各国とも医療インフラを守るために、
今後、苦しい長期戦はほぼ確実です。
こうした情勢を受けて日本政府も、
景気判断を大幅に引き下げましたが、
日本経済の主要なセクターが、
ほぼ総崩れという状況であり、
しかも長期戦が予想されるなかで、
株価だけが急回復に向かうとは、
どうも想像し難いものがあります。
今回のコロナ禍があってもなくても、
いずれ破裂していた恐れのある、
いくつかの「爆弾」が存在しており、
政府・中銀が対処を間違えれば、
大破裂する恐れがあることを、
日本を含む各国とも強く意識しています。
次号メルマガ（第314号：4月26日）では、
今後、予想される経済の展望をもとに、
どのような「爆弾」がいつ火を噴いて、
どのくらいの衝撃をもたらし得るか、
いくつかシナリオを分析する予定です。
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