相場環境の「変化の兆候」に注目。
武漢で発生した肺炎の脅威に、
全世界が身構えていた先週、
中国と米国の政府・中央銀行が、
経済対策を発動するという「期待」で、
株式市場の崩落はいったんストップ。
そこに病気の「致死率」の数値や、
新たな治療法、治療薬、予防薬など、
好サプライズとなる報道が相次ぎ、
猛烈に売り込まれていた株式市場は、
一転してまた最高値を目指す勢いで、
盛大に「踏み上げ」状況となりました。
ただ、新型肺炎をめぐる混乱は、
まだ完全に終息したわけではなく、
「封じ込め」による「経済災害」が、
どの程度の規模に膨らむのかは、
これからその全容が見えてきますし、
流動性供給の賞味期限は短く、
財政出動の全容もまだみえません。
前号メルマガ(第303号:2月9日)では、
まだ残るいくつかの懸念点について、
政治・経済の両面から分析しましたが、
「2万4千円ライン」をクリアに抜くには、
いくつも課題と障害が残っています。
「致死率」がそう高くないとはいえ、
「封じ込め」の努力はまだ続いており、
中国の人民の民意の動向も含め、
まだ不確定要因が多数あることには、
一定の注意が必要かと思われます。
もっとも。
いずれ疫病をめぐる混乱が終わり、
重大なリスクも回避されたなら、
どういう相場環境になるのかは、
イメージしておいて損はありません。
前号メルマガでは日本の政界でも、
例の「豪運」と「剛腕」の成果で、
前週までとはまるで違う様相を呈し、
新しい政治シナリオが浮上したことを、
具体的な要因を挙げて解説しましたが、
こうした新しい変化の兆候にも、
投資家は気を配る必要はありそうです。
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