相当に衝撃的な「中国の未来像」と米国の対応。
先週の日経平均は続伸。
米中両首脳が「第1段階」の「部分合意」に、
期待感を持たせる発言をしているために、
「高値圏の攻防」が継続することとなり、
「高値トライ」に含みを持たせています。
前号メルマガ(第292号:11月24日)で、
再びの「高値トライ」となる可能性を、
その条件等とともに分析しましたが、
「上ブレ」のシナリオがまだあるため、
日経平均は「例の水準」に寄せたまま、
やや上回りそうな動きを示しています。
ただし、上値から上値をとる際に特有の、
過熱感、高揚感のようなものは感じられず、
売買代金は非常に低迷したレベルのまま、
「薄商い」の状況ともなっています。
米中両首脳は交渉妥結に前向きですが、
「ちゃぶ台返し」の懸念も消えません。
「第1段階」は署名の場所も時期も、
まだ何も決まってないようですし、
「第2段階」以降の合意については、
双方ともどこまでの歩み寄りが可能か、
両国内の客観的な情勢を勘案する限り、
あまり楽観的になれなものがあります。
香港の区議選は民主派が圧勝して、
明快な「民意」が示されましたが、
中国の大陸側も、また、米国の側も、
香港民衆の「民意」にどう対処するかで、
政権の命運が決まりかねないだけに、
大波乱となる恐怖を警戒しつつ、
市場もやや「様子見」モードです。
前号メルマガ(第292号:11月24日)で、
相当に衝撃的な「中国の未来像」について、
その理由とともに触れたところですが、
米国がそんな未来の実現を許すかどうか、
また、米国がそれを認めてしまったら、
世界はどうなっていくのかということを、
「頭の体操」をする時期かと思われます。
ともあれ、今後しばらくの日経平均は、
外部要因によって「上ブレ」も調整も、
どちらもあり得る状況だといえますので、
引き続き情勢の推移をよく追いつつ、
適宜、適切に反応する備えが必要です。
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