「例の株価位置」をめぐる攻防とその後。
昨日の日経平均は6日目の連騰。
また年初来最高値を更新ですが、
上昇幅は小さいものにとどまっており、
2万3千円ラインにはまだ届きません。
売買代金も全く膨らむことはなく、
むしろ「様子見」の色彩が濃いです。
もっとも、EU側が離脱期限の延期を認め、
英国に3ヶ月の猶予は与えらるため、
今月末の「合意なき離脱」が回避され、
これ自体は良い材料であるのは確かです。
しかし、その3ヶ月間にどう事態を打開し、
解決の道筋を探っていくかについては、
英国政府も与野党も折り合っておらず、
12月12日の総選挙も否決されました。
また、合意がある形にせよ、ない形にせよ、
離脱の「後」の試練も警戒されるのは、
前号メルマガ（第288号：10月27日）で、
その不穏な兆候を指摘した通りです。
英国の離脱問題が「先送り」され、
米中で「部分合意」が維持される限り、
売り崩される恐れは低下しますが、
トランプ政権の「ちゃぶ台返し」や、
習近平政権の陥っている危機など、
警戒すべき要素も燻っており、
また、安倍政権の閣僚による、
不用意な言動が続くのも気がかりです。
「例の株価位置」に到達した後に、
さらに力強く伸びていくかどうかは、
こうしたことにかかっていますので、
よく情勢の推移を見極めたいところです。
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