「買い戻し」後のメジャーＳＱ週。
先週は「下ブレ」懸念が一時後退し、
日経平均にも大きな「買い戻し」が発生。
一気に21000円ラインを突破した後、
「本来あるべき水準」付近まで戻って、
今後の推移を待つ状況になっています。
中国が、少なくとも表面上は態度を変え、
「譲歩」や「対話」の姿勢をみせたことや、
欧州で「最悪のシナリオ」を回避すべく、
新しい動きが出てきたことなどによって、
過度の売りポジションを解消する動きが、
日本市場にも広がったことに加えて、
安倍政権も内閣改造を契機として、
政権の再浮揚に向けて新たな方策を、
提示することが可能なのではないかと、
いろいろと期待が芽生えてきたことを、
前号メルマガ（第281号：9月8日）で、
詳しい理由とともに分析しています。
いったん「対話」の方針を口にした以上、
しばらくは「対話」によって相手の様子を、
見極めようとする動きがあるというのが、
常識的な市場の見方といえるでしょうから、
先週の急騰劇はそうした動きを見据えて、
市場参加者が動いたものともいえます。
もっとも、先週の「買い戻し」は、
あくまで「期待」が先行したものであり、
特に何か大きな問題が解決されて、
情勢好転が「確定」したわけではないことは、
頭の片隅に置いておいた方が良さそうです。
日経平均は「本来あるべき水準」付近まで、
なんとか戻ってきたところですが、
ここから先の上昇劇を演じるためには、
もういくつかの材料が欲しいところです。
無論、情勢が「暗転」する悪材料が出れば、
「下ブレ」懸念が再燃し得ることも念頭に、
賢明に情勢推移を追う必要がありましょう。
メジャーＳＱなどの特殊要因もあって、
振り回されない注意も必要ですが、
こういう状況で今週の相場が始まります。
関東は台風一過の一日になりますが、
猛烈な猛さがやってくるとのこと。
大規模な停電が広範囲に発生してたり、
電車のダイヤも乱れたりしていますので、
どなた様もお気を付けてお出かけ下さい。
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