「様子見」のうちに内外の情勢は激動中。
先週の日経平均は長い「膠着状態」を脱し、
久々に大幅な上昇から始まりました。
G20後にトランプ政権が中国や北朝鮮に、
「対話」の姿勢をアピールしたことなどが、
市場参加者にも歓迎されたものです。
ただ、前号メルマガ(第272号:7月7日)で、
その中身を冷静に分析してみたように、
「対話」を継続したからといって懸案が、
何か解決したというわけでもありません。
一方で欧州に対する追加関税の検討など、
「同盟国」との貿易摩擦の報道も出て、
市場にはまた「冷や水」が浴びせられました。
米国株は史上最高値を更新していますが、
日本経済には独自の不安要因もあり、
売買代金もまた非常に細ってきており、
「様子見」モードの「膠着状態」へと、
また逆戻りして先週を終えています。
米国株の「連れ高」効果に加えて、
「円高」がいったん止まっており、
大崩れしそうな雰囲気でもありませんが、
力強い上昇にはもう少しくらい安心材料が、
望まれる状況であるということは確かです。
もっとも、「様子見」の「膠着状態」の間に、
内外の情勢は激しく動いています。
米国、欧州、中東などの動きはめまぐるしく、
かなり重大な案件が台頭し、燻っていることは、
前号メルマガでも分析した通りです。
日本では参院選が繰り広げられますが、
与野党ともに微妙な議席配分の如何によって、
選挙「後」の権力闘争に大きな影響があり、
政界の勢力図が一変する可能性があることも、
前号メルマガで詳しく分析した通りです。
こうしたことが具体的に判明して、
市場参加者も意識するようになれば、
日経平均の動きにも反映されそうですので、
引き続き内外の情勢推移に要注意、要注目です。
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