危機「先送り」への期待と日経平均。
日経平均は連日の大反発。
トランプ大統領が米中協議の期限を、
3月1日以降に「先送り」する可能性を示唆し、
先週の安値をもたらした外部要因の悪化が、
一時的に吹き飛んでしまうこととなりました。
相場から重苦しい蓋が外れる期待を受け、
また、折からのラッキーな「円安」と、
安倍政権の国会運営という「救い」もあり、
昨日は売買高も膨らむこととなり、
日経平均は本来あるべき例の水準まで、
とりあえず値を戻した格好になっています。
トランプ大統領ら要人の発言を受けて、
市場が非常に素直に反応して、
上にも下にも大きく動くという傾向が、
今後も続いていくと思われますが、
ならばやはりカレンダーを睨みつつ、
この後、どんな好悪の材料が出るかを、
先回りしてシナリオ予測し続けることが、
情勢推移に取り残されないコツになります。
今日以降、しばらく米中協議の話に加え、
英国のEU離脱問題の先行きがどうなるか、
また、日本を含む主要国の国内政治の日程に、
この後の転機をもたらす鍵が潜んでいそうです。
実際、他者との交渉をするにあたり、
はったりをかましたり、飴をみせたりと、
自在に発言を変える「トランプ流」交渉術に、
世界中の相場が振り回されていますが、
彼自身もカレンダーをじっと睨みつつ、
一手づつ繰り出しているのは事実です。
今週末は本当に危機が「先送り」されるのかを、
よく見極めた上で、その「先送り」された危機が、
どうシナリオで処理され、再発し得るかを、
次号メルマガ(第252号:2月17日)で分析します。
この先の日経平均の上値の目途や時期、
また再度の崩落をする可能性などは、
そうしたことに連動すると思われます。
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