相場心理の悪化と日経平均の「救い」。
先週末の日経平均は大きく下落。
連日にわたり「21000円トライ」に失敗して、
相場心理が暗くなりかけてきたところに、
トランプ政権の対中強硬発言などが水を差し、
大きな下落を引き起こしてしまいました。
先週のブログでも申し上げてきましたが、
動きの値幅が小さくなってきた後に、
ぽーんと大きく動くのはよくある話であり、
上に抜けないことがはっきりした以上、
外的なきっかけを得て下に大きく動いたのは、
通常のセオリー通りの動きとはいえます。
前号メルマガ（第251号：2月10日）で指摘した通り、
今月末に向けて米中関係が予断を許さない上に、
今週あたりからまた英国のEU離脱問題が、
市場にネガティブに作用する恐れもあり、
ピリピリした雰囲気が続いています。
ただ、再び下ブレしつつある日経平均ですが、
いくつか「救い」も残されているため、
このまま崩落していくという展開は、
なんとか避けられているともいえます。
ひとつは為替です。
前号メルマガでも詳述した通り、
米国当局がアクションを起したなら、
「円高」が急伸する素地はできていますが、
現時点でそうしたトリガーが引かれておらず、
ドル円は「適温水域」で推移しています。
もうひとつは安倍政権です。
前号メルマガで詳しく点検した通り、
今国会の予算・法案のラインナップで、
正常な国会運営が続いていく限り、
市場の下落を緩和する効果はありそうです。
そんなわけで2月も中盤に差し掛かり、
海外情勢も国内情勢も刻一刻とまた、
新しい大きな動きが発生しています。
良きにつけ悪きにつけ、
内外の政治要因が主導する形で、
相場が振り回される展開は続きそうですので、
一段の注意を払う必要は継続しています。
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