世界の「土台」と「屋台骨」はどうなるのか。
昨日の日経平均は乱高下。
19500円台まで戻したと思ったら、
一気に18900円に突入してしまいと、
上下に激しく揺さぶられました。
結局、171.32円のプラスで引けましたが、
荒い値動きに法則性がみられることもなく、
ただただ乱高下に翻弄された一日です。
ただでさえ年末で薄商い気味であり、
多くの人が手出ししづらいことが、
ボラティリティを増幅してもいます。
もっとも、今回の震源地である米国では、
大統領が突如イラクを訪問するという、
比較的、「まとも」なことをしたり、
FRBの議長解任は不可能であるという、
「当たり前」のことが確認されたりで、
休日明けのNYダウが大反発しています。
売った玉は買い戻す必要があるため、
歴史的な暴落劇の後というのは、
ちょっとした材料がきっかけとなって、
強烈な反発劇が発生するものですが、
昨夜の米国市場の動きが日本にも波及して、
今日あたりはようやくリバウンドして、
下落の流れが一段落しそうではあります。
なんとか2万円台を回復して年を越せば、
年初の空気も若干、変わってくるだけに、
日銀など公的機関の買いも「期待」されます。
もっとも。
大暴落の後のリバウンド局面が、
状況の改善、好転を意味しないことは、
過去の事例を見ても明らかといえます。
世界的な景気後退が懸念されるなか、
トランプ大統領自身が震源地となり、
世界秩序を支える「土台」や「屋台骨」を、
積極的に軋ませているというのが、
この一連の大暴落劇の背景にあります。
さらには欧州、中東、北朝鮮、ロシアなど、
世界の秩序と構造を揺さぶるような、
危険な挑戦や揺らぎが燻っていますが、
国際社会はこうした諸問題に対して、
有効な対処策を全く打ち出せていません。
来年に向けての不安の正体はこれであり、
一連の大暴落がこれを反映したものならば、
大きなリバウンドが発生したくらいでは、
なかなか安心できないのも確かです。
世界の「土台」と「屋台骨」はどうなるのか。
既存の世界秩序が新しいものに移行するのか。
移行するならどういう経路を辿るのか。
来年の相場展望を考えるにあたっては、
こうした点の考察が不可欠です。
前号メルマガ(第244号:12月23日)で言及した、
日本自身による新秩序形成の努力もそうですが、
他にもいくつか興味深い話題を耳にします。
大きな流れを読み間違えないことで、
生き残り、チャンスを掴めそうですので、
次号メルマガ(第245号:12月30日)のなかで、
そうした観点から来年の考察を進める予定です。
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